続乙武さんの話

ロンドンでは車椅子の人が日本よりも多いから、車椅子用のインフラが整備されていると思ったら日本よりも全然整備されていなくてすごい不便だと感じた(2017年頃)

 

そんで

「最寄りの駅にエレベーターがなくて、15分先にある駅にはエレベーターがある。どちらに行きますか?日本ではほとんどの人が15分先にある駅に行くけど、イギリスではほとんどの人が最寄りの駅にいく。なぜならイギリスでは駅で困っていると1分も経てば誰かが運んでくれるから。人力というインフラがある」

 

これは別に日本って非情だよねっていう話ではなくて

 

「これを日本でやるとどうなるかっていうと、車椅子の人が叩かれるんですよ。自己責任だって言って。エレベーターがないのが分かっててなんで行ったんだ。と。めちゃくちゃ炎上するんですよ。」

 

他にも「日本で視覚障害者の人がホームから転落してしまうような事故が結構起きる。これってロンドンとかだと誰かが誘導してくれるから起きない。」

 

これも日本人が非情だとかそんなことではなくて

 

「誰かではなく、駅員の仕事だと思われているから。声をかけにくい。そしてこの根本にあるのは『慣れ』の問題で、日本は分ける社会になっていて、小学校とかでも障害者の人と教室を分けていて一緒に学ぶような文化が弱くて障害者の人と接することに慣れていなくて、いざそういう場面に出会うとどうしたいいんだろう?変に声をかけて迷惑だと思われたら嫌だな、と結局声をかけない方に言ってしまう」

 

慣れ

慣れ

 

「根本的には教育だと思います。」

 

「健常者の方が障害者の環境に行くことで、障害者の方も環境が整えば力を発揮できることに気づきますよ。」